こんばんは!
管理人ペコです!
近年、コロナの影響もあり、どこにいても自分の資産を作ることができるFXに注目が集まっています。
しかし、その人気に便乗して詐欺まがいの商法でFXのシステムを提供する悪徳業者も増えてきています。
その中でもワンダーランドという証券会社を使った「ストーム」というコピートレードの悪評がかなりネット上に上がっていましてので、今回はこの「ストーム」の実態から、悪徳なFX業者の見分け方について解説していこうと思います。
「ストーム」とは一体何?
「ストーム」とは、MAMという手法を使って自分でトレードすることなく収入が増やせると謳っていたFXシステムです。
ワンダーランドという証券会社を使っており、所定の方法で口座を開設すると、運営側が用意した親口座と紐づけられます。
この親口座で行われているプロトレーダーのトレードがそのままユーザーの子口座でも行われるようになっているので、
ユーザー自身がトレードをする必要がなく、利益を生み出すことができるという仕組みになっています。
ストームの場合は、親口座での運用は基本的に自動売買システムが行っており、
それをプロトレーダーが監視をして損切りをするという形式になっていました。
ストームコピートレードの損失額は最大300万円!?
ストームのコピートレードは2018年のスタート時から順調に資産を伸ばしていたようですが、2020年9月21日に突然資産が溶けるという事態が起きています。
ストームコピートレードは自分で損切りをすることができない仕様になっていたため、
多くのユーザーはどんどん含み損が膨らんでいく状況をただ指を加えて見守ることしかできず、運営側の予告のない大幅な損切りで多くの方が資産を失ってしまいました。
多い方では300万円もの資産を一瞬にして溶かしてしまったようです。
損切り後に運営側からの発言はなく、突如オープンチャットが削除されています。
ストームのコピートレードはなぜ人気だったのか?
ストームのコピートレードは2018年にスタートしてから4000人以上の参加者がいると言われていました。
参加者の方はLINEのオープンチャットに参加しており、そこもかなりにぎわっていたようです。
では、なぜストームのコピートレードはこれほどの方に利用されていたのでしょうか?
具体的にその理由について考えてみたいと思います。
2018年から1度も資産が溶けず1.5倍になるという売り込み
ストームのコピートレードは2018年10月からスタートしているのですが、2020年3月1日までは資産が溶けておらず、30万の資金でスタートして230万円となったという動画を紹介者の方がブログに添付しておりました。コピートレードは月利10~20%となっていますが、複利で運用した結果、このような実績値となるということでしょう。この実績値からストームのコピートレードに参加すれば自分も多くの資産を増やせるかもしれないと思い、参加した方が多いようです。
初期費用や運用費用がかからない
ストームのコピートレードは初期費用や運用費をとっていませんでした。FX自動売買システムなどは最初にツールを購入しないといけないものがたくさんあるので、無料でスタートできるという点がユーザーの参入ハードルを下げていたと考えられます。
FXの知識がなくてもすぐに投資ができる
これはストームに限らず、FX自動売買システムやコピートレードに共通するものですが、FXの知識がない初心者の方でも資金を入金するだけで自動で運用をスタートしてくれます。そのため、どなたでも簡単に始めることができる仕組みとなっていました。
参加者のグループチャットがある
ストームコピートレードには、運用しているユーザーのみ入ることができるオープンチャットが用意されていました。そのため、実際に投資をしている他のユーザーとコンタクトをとることができ、意見を交換したりサポートを受けることができたので、安心感を感じているユーザーも多かったようです。
ストームコピートレードの敗因と不審な点を検証
ではここからは利益が高く出ると言われていたストームのコピートレードがどうして大幅な損失を出し負けてしまったのか、考えられる敗因とストームコピートレードの不審な点について検証していきます。
このような詐欺まがいの悪徳FX業者はたくさんありますので、共通する点がある業者に関しては注意が必要です。
ナンピン方式の取引を行っている
ストームコピートレードはナンピン方式のEAを使っていました。ナンピンの方が大きな利益を出すことができるので月利だけを見ると派手に見えますが、大きく含み損がふくらみ負けてしまうケースはよくあります。ナンピン方式のEAで勝っているものはほとんどありません。そのため、EAを選ぶ際には順張りのものを選んだ方が安心でしょう。
証券会社の信用性が薄い
ストームコピートレードが使っていた証券会社は2020年に設立されたばかりの「ワンダーランド」という会社です。実績もほとんどない上にFX業者の信頼度をはかる金融ライセンスも取得していません。そのため、信用度も低いと考えられます。
B‐bookでの運用だった
FX業者の注文方法には、A‐bookとB‐bookという2つが用意されています。
ワンダーランドが採用しているB-bookとは、投資家の注文が一度証券会社を経由し、証券会社がOKを出したものだけが市場に反映されるという仕組みになっています。また、B‐bookの場合は投資家が負けると証券会社に利益が入るようになっています。
そのため、投資家が操作できないMAMをB‐bookで行い、証券会社と手を組んで一定の利益が出た段階で損失を出すようにして儲けている悪徳業者も存在するのです。
ストームコピートレードが詐欺だったのか確証はありませんが、可能性はないとは言い切れない状況だと言えます。
損切りが遅すぎた
ストームコピートレードのオープンチャットでは、参加者から「運営側が提示していた最大保有ポジション数を超えていたこと」が発言されていますし、損切りをしてほしいという声もたくさん上がっていました。しかし、運営側は何も対処することなく時間が過ぎていき、大幅に含み損が膨らんだタイミングで損切りされています。プロトレーダーが見ているはずなのに、あまりにも遅い対応だったため、運営がわざと遅らせて損失を出した可能性もあると考えられます。
損切り後1時間半でオープンチャットが削除
ストームコピートレードには参加者専用のオープンチャットが用意されていましたが、大幅な損切り後、約1時間半ほどでそのコミュニティは削除されています。運営側はブログにて自分で削除したわけではなく、LINEアカウントに規制が入ったと弁明していたようですが、あまりのタイミングの良さにわざと運営側が削除したと疑う声も多く上がっていました。
FXのコピートレードは見極めが重要
ストームコピートレードはあまりにも不審な点が多いため、悪徳業者が運営していた可能性が高いと言えます。FXのコピートレードを提唱している会社には詐欺まがいの業者もあるため、今回紹介したストームと似た要素があるシステムには手を出さない方がよいでしょう。特にB‐book×MAMのシステムには注意が必要です。もちろんFXのコピートレードを提供している会社でもしっかりと安全な運用を行っている業者もあるので、しっかりと見極めるようにしましょう。
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